ミクロの百日間戦争

ミクロマンやそれにマッチする小物類のレビューなどをつらつらと…

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アカツキの事件簿・劇場版「二大アクロイヤー軍団進撃(シャングリラSIDE)」5

アカツキの事件簿・コラボSP

*前回の話はコチラとなります。
*『二大アクロイヤー軍団進撃』(全七話予定)はmisodrillさんの「玩具劇場ガンバランス」様とのコラボストーリーとなっております。ホタルミSIDEの話はコチラとなります。

シャングリラの街中で暴れ回るAT-TE。それに立ち向かうミッションフォースのメンバーは遂にその足を留めさせ、内部へと乗り込んでいく…。

内部は既に大混乱に陥っていた。R.O.C.Cの特攻、そしてシャンニーによるシステム制圧の援護を受けてAT-TEへと乗り込んだ俺、ジン、テンマの三人。俺が機体上部の主砲を制圧している中、ジンとテンマはシャンニーが解放した後部ハッチから内部へと突入していく。

「フンッ!」

「あっ、殺したら駄目だぞ、ジンっ。彼らにはきっちりと罪を償わせるんだ。その為にも殺さずに捕らえないと…トリャッ!」

ヴァーチャルタスクに扮したアクロゲニンに対して一太刀喰らわせたジンに対して、別なゲニンにトンファーを叩き込みながらテンマは慌てたように声を飛ばす。それを耳にしたジンは呆れたような表情を浮かべながらも鷹揚に頷いた。

内部に乗り込まれて混乱をきたしたAT-TEは最早完全に停止をした。上へ下へと大暴れする俺達の迎撃にアクロゲニン達が飛び出してくるが、歴戦のツワモノであるミッションフォースが勢揃いしている今、遅れを取る道理は無い。ジンの剣が、テンマのトンファーが、そして俺のバントラインが閃く度にに確実にゲニン達を打ち倒していった。

アカツキの事件簿・コラボSP2

そんな状況を苦々しく見ていたのがこのAT-TE奪取の陣頭指揮を行っていたアクロチュウニンである。内部に攻め込まれ、その動きを止めたAT-TEの操縦席で、チュウニンは唸るように呟く。

「ムゥ、ここまで押し込まれるとは…。良かろう、かくなる上は我自らが奴らと斬り合って追い散らしてくれるわ。このようなところで…我らの栄達の道を阻まれてなるものかぁ!」

呟きは叫びとなってチュウニンの口から迸った。彼は太刀を手にしてAT-TEのキャノピーを上げると、チュウニンの証たる白い襟巻きを靡かせながら表へと飛び出していく。そこに、一人のミクロマンが待ち構えていた。

アカツキの事件簿・コラボSP3

「オマエがこの作戦の指揮官か…」

アクロチュウニンを待ち構えていた二挺拳銃のミクロマン…ゼロスは、確認するかのように目の前のアクロイヤーに問う。しかし実のところその行為は彼にとって大した意味は無い。目に映るアクロイヤーは全て殲滅する。それがゼロスのただ一つのやり方であり、目の前の敵が雑魚であろうと無かろうと関係無い。

ただこれだけの事をしでかしたアクロイヤーである…指揮官を逃す事だけは絶対に許されない。それ故の確認の問いかけであった。そのゼロスのただならぬ雰囲気に気圧されるようにアクロチュウニンは太刀を構えると、無言を貫き通しながらじりじりと間合いを詰めていく。

アカツキの事件簿・コラボSP4

そんな両者の様子を、俺は制圧したAT-TEの主砲近くから見下ろしていた。再びこの主砲を奪取されないように周囲に敵が居ないかを警戒しながら、俺は敵の指揮官らしきアクロイヤーと対峙するゼロスに向けて声を掛ける。

「よう、ゼロス。手を貸そうか?」

「…必要無い。オマエはオマエの仕事をしろ」

助力を申し出た俺の言葉ににべも無いゼロスの返事。アイツの性格から考えると予想通りの答えでもあった為に俺は軽く肩を竦めつつ頷いた。

アカツキの事件簿・コラボSP5

実際のところ、助力が必要であったとも思えない。何故なら勝負は一瞬でケリがつくからだ。拳銃を得物としながらもゼロスの戦い方は肉薄しての、言わば拳銃格闘術。二人とも必殺の間合いへ徐々に近づいていくと、ある距離を越えた瞬間に弾かれたように両者は接近していく。

アカツキの事件簿・コラボSP6

そして二人が交錯した瞬間、勝負は決した。アクロチュウニンの太刀が薙ぎ払うようにゼロスに襲い掛かるが、それは空しく虚空を斬り、刃の下を掻い潜りながらも突き出されたゼロスの拳銃からはアクロチュウニンの腹目掛けて銃弾が叩き込まれていた。

アカツキの事件簿・コラボSP7

「グハァッ!」

太刀を手から零れ落として、アクロチュウニンはゆっくりと前のめりに地面へと倒れていく。それを冷淡な目で見下ろすゼロスがトドメとばかりにトリガーに掛かる指をもう一度引き絞ると、轟く銃声と共にアクロチュウニンの体がびくりと跳ねて、やがて弛緩していく…。

アカツキの事件簿・コラボSP8

戦いの趨勢は決して、アクロイヤーのテロは鎮圧されていく。その一部始終を、崩れた瓦礫の傍らからじっくりと見詰める一つの影があった。鈍く輝く金属製のステッキを手にし、黒いフードで身を覆ったその人影の口からは侮蔑にも似た嘲りの言葉が呟かれる。

「ふん…しくじるのは計算の内とは言え、もう少しはミクロマン共に痛い目に見せてやれるかと思ったが…所詮ボネスに任せればこの程度か…」

そこまで口にすると、その人影は最早興味を失ったかのように戦いの場に背を向ける。そうして人影はひっそりとその場を後にしていった。

アカツキの事件簿・コラボSP9

「…………」

その存在に、その場でただ一人気がついたのは俺だけだっただろうか。AT-TEの上から周囲を警戒していた俺は、こちらをじっと見詰めるその視線に気がついた。これだけ離れていてもそのただならぬ気配が伝わってくる程の存在感…。振り返った時、立ち去ろうとする黒い人影が俺の視界の端にちらりとソレは映った。

(…今、間違いなく誰かがアソコに…)

何者であるのかは判らない。だがその人影が今回の事件に無関係であるとは思えない。俺は自分の直感に突き動かされるように立ち去るその人影を追いかけて咄嗟に動き出していた。

アカツキの事件簿・コラボSP10

「…とりあえずここはひとまず片付いてきたか…」

AT-TEを奪取したXANIN一党を取り押さえ、辺りの混乱が一通り収拾したところでアレンが呟く。被害は大きく、まだ事件の裏も取れていない。ここ以外にも陽動で騒ぎを起こしているアクロイヤーがいるとの報告も受けているので事件そのものが終わった訳では無いが、一番の被害を産みだしていたAT-TEは無事に奪還する事が出来た。その事に少しだけ胸を撫で下ろしながら、アレンは集まってくる仲間達へと目を向ける。

「ジン、怪我は無い? 大丈夫?」

「…こんな連中に遅れを取る俺じゃねえよ。それよりこれで全てカタがついたって訳じゃないんだろ?」

「ああ、各地で散発的にXANIN達が動いている。そちらにはレスキューコマンドやフリーランスのオルス達に向かって貰っている。こちらもこの現場を引き継ぎ次第応援に駆けつけるつもりだが…ん? アカツキはどうした?」

ジン達と言葉を交わしながら辺りを見回すアレンだが、そこにアカツキの姿が見当たらない。代わりにミサリーとディートンの二人が駆けつけてくると、彼らへと向き直る。

アカツキの事件簿・コラボSP11

「皆さん、無事ですか~?」

「…うむ、二人ともご苦労だった。ところでアカツキのやつを見かけなかったか?」

「アカツキならグリーンホバーに乗っかって、どっかに飛んでっちゃったトン!」

「…何? 他の現場の応援にもう向かったのか…?」

そう言いながらもアレンは、相棒が何かに気がついて咄嗟に動き出したのではないかと推測していた。その気付いた事が何かは判らないが、こちらの指示を待たずに動いたという事は余程早急に動かなければならない事態が生じたという事だろうか。

(…全く、直ぐに突っ走るところはいつまで経っても直らんな、アイツは…)

兎も角グリーンホバーへと通信を入れて現状を確認しようとしたアレンだが、その時ひらりと何かが太陽の光を遮って影を落とした事に気がつく。そして頭上を見上げたその先に、黄色い異形の姿が浮かんでいた。

アカツキの事件簿・ボネス

「ナニコレ。すげーツマンネー! もっとド派手に街ぶっ壊して暴れないと面白くないじゃんよ。それを何さっさと止めさせてんの? オマエら、ちょっと空気読めよ」

街を空中から見下ろしつつ悪態を吐く異形の影…アクロボネスは怒りに身を震わせつつすき放題言い放つ。

しかしこの場で交戦するのは拙い…負けるとは思っていないが、手下供も居ない状態では手痛い反撃を喰らう可能性もある。何よりここでこの連中をぶちのめしたところでスコールは彼の業績を認めてくれないだろう。そうなれば無駄働きとなる…それだけはごめんだ。歯噛みしながらもそう自らを納得させたアクロボネスは空中から更に言葉を投げ掛ける。

アクロボネス

「まぁ、ここで俺様が直々にオマエ達の相手してやってもいーけどそれもメンドクセーし。ヤラレたのは下っ端だけで、壊れたのはオマエ達の玩具だし。ここでやめとくのも余裕見せつけるみてーでイイんじゃね? て事で俺様に手を出せない事を悔やみながら見送ってちょうだいよ。んじゃ、バッハハーイ!」

アカツキの事件簿・コラボSP13

「あっ、待ちなさいですぅ!」

「…いっちゃったトン…」

捨て台詞だけを言い残してアクロボネスは、ミサリー達の制止の声も構わずに身を翻して飛び去っていってしまう。咄嗟に追撃しようともグリーンホバーをアカツキが乗っていってしまった為にそれも困難…。まだここ以外にも騒ぎを起こしているアクロイヤーが居る事からボネスを追う事を諦めようとしたアレンだったが、その時ゼロスが近くに転倒していたバイクを起こそうと素早く駆け寄っていく。

劇場版1

「アクロイヤーを一匹たりとも逃がすものか…。アレは俺が追い詰めて倒す」

「ま、待って、ゼロスっ。行くなら俺も一緒にいくって」

「…ならハンドルはオマエが握れ。早くしろ」

「ええ~っ、なんだよ、それっ」

バイクを起こしながらハンドルを握るようにテンマに命じるゼロス。文句を言いつつバイクにテンマが跨るとゼロスも後部のシートに座る。

「ちっ、アイツを追うってのなら俺も…」

「待て、ジン。ここの現場を全員で離れる訳にはいかないし、他でもまだ騒ぎは起こっている。アクロボネス追撃はゼロスとテンマに任せて、オマエはここに残ってくれ」

二人に続いて追撃に加わろうとしたジンをアレンが制した横で、テンマが駆るバイクが音を立ててアクロボネスを駆り立てるように走り出していく。そのバイクを厳しい目で見送りながら、アレンはこの場から居なくなった相棒の身を案じていた。

(ボネスの事はあの二人に任せるしかあるまい。問題はアカツキだ…アイツは一体何を、誰を追い掛けていったんだ…?)

胸中に過ぎる不安。この街で起きた事件は未だ終りを迎えていなかった…。

・・・・・・・・・・

今回は年内最後のミクロストーリー更新となる、アカツキの事件簿・劇場版「二大アクロイヤー軍団進撃(シャングリラSIDE)」5です。AT-TEを無事に奪還する事が出来たミッションフォースですが、ゼロスとテンマはアクロボネスを、アカツキは謎の黒フードを追い掛けていきます。果たして凶悪なアクロイヤーとの対決の行方は…という事でクライマックスは一月に更新となりますのでお楽しみにー。

本日はアカツキの事件簿・劇場版「二大アクロイヤー軍団進撃(シャングリラSIDE)」5でした。
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この記事のコメント

ついに黒幕登場ですね!ついでにボネス君も(笑)。
ボネスってアクが強くて、自分で台詞考えるのも苦労するので、どうなるか少し心配だったんですが、凄くいい感じです!つーかスゲーいーよ!(笑)
ボネスの馬鹿っぷりが生き生きと出ていて言う事無しです!
ポチ!
2008-12-17 Wed 13:15 | URL | misodrill #-[ 編集]
>misodrillさん

拍手有難う御座いますー。

正体バレバレですが謎の黒フード登場ですw そしてボネスくんもここからが本番(笑

ボネスくん、良い感じでいけてるみたいで良かったですー。同じような感想をビンテージもシズナの時に思いました。シズナに到っては今まで出番が無かっただけに「おお、こんなキャラなのか! かっこいい!」と今後出す時の性格設定に非常に参考になりましたっ。

次回はボネスくん大暴れの予定なので楽しんでいただけると嬉しいですー。
2008-12-17 Wed 16:40 | URL | ビンテージ #3fSe.YNE[ 編集]
今回はちょうへんでいつもよりちょーたのしかっkたです。これからもバンバン出して下さい。
2008-12-17 Wed 17:41 | URL | ユース #-[ 編集]
一先ず騒動は治まりましたが、まだまだ事件が広がりそうですね・・・。
クライマックスに向けて、どう話が動くのか続きを楽しみの待ってますよ(^^)ポチッ☆
2008-12-17 Wed 22:37 | URL | 龍牙 #-[ 編集]
あ、ゼロス君の描写、どっかで見たような(笑)
以前オレが書いた文章と繋がりを持たせてくれた
んでしょうか?だとしたら嬉しいな!お気遣いどうも~。
ボネス君、魂ふきこまれてますねぇ~~!
こ~なるとビンテージさんの中で、収集付かなくなる
くらい彼がしゃべりまくる恐れありですね。
この手のキャラって頭の中で勝手に喋りだすんだよなぁ…
2008-12-17 Wed 23:01 | URL | 六畳一間 #WzzJX4NY[ 編集]
毎度ながらすっごいですねぇ。
くそー俺もこんな風にお話書けるようになりてぇなぁー。

これだけの数の登場人物の人格を描き分けるのってかなり骨ですよね。みんなちゃんと個性豊かに描かれていて本当凄いです。

あ、それとどうにか続けていけそうな感じなので、もしよろしければリンクさせてくださいー。よろしくお願いします。

さてさて、黒幕たちが次回どういった行動に出るのか、楽しみにしてます!
2008-12-18 Thu 01:18 | URL | Edison #-[ 編集]
迫力の戦闘が終わったかと思ったら
また次なる敵が!
見えにくい部分にも背景が置いてあったりして
毎回密度高いですね。スゴイ。
2008-12-18 Thu 01:55 | URL | maruo #no8j9Kzg[ 編集]
纏めコメント、ご容赦ください;

>ユースさん
ばんばんは…出せたらいいのですが、ちょっと難しいですね(汗

>龍牙さん
拍手有難う御座いますー。事件は収束に向かってますが、この先は犯人確保あるのみですね。ゼロス、テンマ、アカツキ達の活躍にご期待ください。

>六畳さん
そういった意識は無かったのですが(笑) もしかしたら似通っちゃったかも。ボネスくんはキャラが立ってる為にどんどんと台詞が出てきてくれるのが嬉しいですねー。

>エジソンさん
いえいえ、文章が拙くて毎度うんうんと悩んでます; もうちょっと文章表現力があるといいんですけどね…。リンクについてはこちらも申し上げたいと思ってました。宜しくお願いしますー。

>maruoさん
今回は劇場版という事もあってバトルにつぐバトルな展開となってますw 背景については今回一番手が込んでた撮影となりました(笑
2008-12-20 Sat 16:35 | URL | ビンテージ #3fSe.YNE[ 編集]

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