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アカツキの事件簿・劇場版「二大アクロイヤー軍団進撃(シャングリラSIDE)」82009-01-22 Thu 00:00
![]() *前回の話はコチラとなります。 *『二大アクロイヤー軍団進撃』(全九話)はmisodrillさんの「玩具劇場ガンバランス」様とのコラボストーリーとなっております。ホタルミSIDEの話はコチラとなります。 M.I.C.Rが導入した機動兵器AT-TE。それを奪取して街中で暴れさせた実行犯であるアクロボネス。それを追い詰めたゼロスとテンマの前で、ボネスは真の姿を現そうとしていた…。 その姿は見る間に巨大に、そして禍々しい変化を遂げていった。 ゼロスとテンマの諍いの隙をついて再び暴れ出したアクロボネスは、その身に眠るアクロウィルスを活性化させていく。それはかつてアクロイヤーXなどが行った「巨大化」と呼ばれる程では無いが彼の体を幾倍にも膨れ上がらせてゆき、凶悪な龍の姿へと変じさせていく。アクロボネス最強の形態「突撃骨竜戦車」である。 GUWAAAAAAA!! 森を震わす程の咆哮。最早正常な思考すらなく、ただ眼前の敵を屠る事以外には何も考えぬ凶戦士と化したボネスの口から放たれたソレがゼロスとテンマの耳を劈いていく。 「な、なんだ、コレッ! 変身するなんて話、聞いてないぞっ」 「馬鹿が…。だからさっさと殺しておけば良かったろうが」 「それは結果論だって。それにこうなったからって言って殺して良いわけじゃないんだ。こんなにデカくなっちゃうと捕まえるのは骨だけど、どうにか取り押さえないと…」 「まだそんな事を抜かしているのか…。もういい、コイツは俺一人でやる。オマエは余計な事はせずに黙って見ていろ」 「無茶言うなよ。協力してやらないと勝ち目ある訳ないって!」 ![]() GOBAAAAAAAAA!! 「うおっ!!」 「グゥッ!」 強敵を目の前にしても続けられるゼロスとテンマの諍いを割るように龍の顎が大きく開かれて爆炎が吹き付けられる。それと同時にぐるりと体を回転させるようにして大木のような太い尾の一撃が見舞われた。迫り来る龍の炎を殆ど転倒するようにしながらもテンマは済んでのところで避ける事が出来たが、ゼロスは正面から喰らってしまい、背後の大木に強かに叩きつけられてしまう。 「コイツ、さっきまでと全然違う…」 この突撃骨竜戦車の姿と化したボネスは先程までのどこかお調子者であった性格は微塵も感じさせる事は無く、ただ只管に原始的な破壊衝動のみに突き動かされている。巨体を震わせ、周囲の木々をヘシ倒しながら迫り来る姿にテンマは戦慄を覚えていた。 ![]() BUOOOOOO!! ボネスの攻撃の手は緩まぬ事は無い。体勢を崩したテンマを尻目に、頭をゼロスの方へと向けると再び龍の炎を吐き掛ける。その口が開く瞬間に察知したゼロスは痛む体を無理やり動かして危ういところで頭を下げる。直後、地獄の業火が頭上を吹き抜けていった。 「…チッ!」 どうにか反撃の糸口を掴もうと、ゼロスが両手に握る拳銃から銃声が迸る。銃弾は狙い誤る事無く龍の体へと叩き付けられていくが固い骨に阻まれ乾いた音と共に弾かれてしまう。だが多少の痛覚はあるのだろうか、攻撃を喰らったという事実がボネスを更に激昂させていく。怒りを露にするように首を大きく左右に振ったボネスはドスドスと足を激しく踏み鳴らすと、ゼロスを踏み潰そうと急接近していった。 ![]() 「させるかよっ!」 ゼロスを踏み潰そうとしたその時、横合いから強力な飛び蹴りがボネスに襲い掛かる。全身のバネを振るわせて勢い良くボネスの横っ面へと蹴りを叩き込んだテンマは、着地するとゼロスの傍らへと駆け寄った。 「大丈夫か、ゼロスっ。立てるかっ」 「余計な真似をするなといった筈だ…」 「減らず口を叩けるようなら大丈夫だ。それにしてもアイツ、メチャクチャ頑丈だな…どうやって切り崩すか…」 見るとテンマの蹴りを喰らって勢いを止められてしまったボネスは若干間合いを開くと、二人を正面に見据えるように構えている。どうやら先程のような妨害が入らないように二人同時に仕留める気のようだ。 ![]() ガッ! ガッ! ガッ! 威嚇するように地面を抉りながら鳴らされる骨竜の足音。どうやらその巨体を利して二人を圧殺しようと突撃をしようというのだろう。その気配を察した二人も全身に力を入れていつでも飛び退れるように構えるが、その周囲に逃げ場は無い。背後には大木…左右に逃げようとも多少の木々ならば今のボネスならば薙ぎ倒して突き進んでしてしまう筈。窮地に立たされた事を知ったテンマの声色にも焦りの色が滲む。 「来るぞっ! 兎に角左右に散って…」 「駄目だ。それだとどちらか片方が確実に潰される。さっきオマエが言ったんだ…協力しなければ勝ち目は無いと。このまま奴を迎え撃つぞ」 「どうやって!」 「考えがある。奴が突っ込んできたらロッドを交差して頭上に掲げろ」 「ええっ? どうする気」「来たぞっ!」 ![]() GUGOOOOOO!!! テンマがゼロスに確かめる間など待つまでも無く、一際大きい咆哮を放ちながらボネスが突撃を敢行する。最早待った無しの状況…その思惑は判らぬが相棒を信じたテンマは指示通りに頭上で両手のロッドを交差させた。 その瞬間、ゼロスも既に動いている。大地を蹴って跳躍すると、テンマが掲げたロッドを踏み台にする。唐突の行動に面喰らいながらも相棒がしようとする行動を察したテンマは、その動きに合わせてロッドをバネのように跳ね上げるとゼロスを空へと打ち上げた。 ![]() 跳躍して骨竜の体の上を飛び越していくゼロスの目には突撃していくボネスの姿がまるでスローモーションのように映し出される。ゼロスを追い掛けて頭上を見上げようとしようとも、突撃している最中のボネスにはそれは無理な事…そのまま無防備な背中を晒してしまう。 確かにボネスは頑健であり、弱点らしきものも見当たらない。だが唯一、他の部位と比べて巨体と頭を繋ぐ首の部分だけが若干の脆弱さを感じさせる。そして今、奴は勢いをつけて突撃をしてきている。その勢いを逆に利用する事が出来れば…。その一瞬の機に狙いをつけたゼロスはボネスの首にありったけの弾丸を撃ちこんでいった。 GUWAWAWAWA!! 弾丸の雨を首に叩き込まれて骨竜の口から苦悶の咆哮があがる。思わず大地を爪で掴んで急制動を掛けようとするが、勢いの全ては殺す事は出来ない。痛みのあまりにガクリと首を下げると、前のめりになりながら突っ込んでしまった。 ![]() 「うわっ! とまれっ! とまれ~~っ!!」 ゼロスの踏み台にされたテンマは前後左右に逃げる事も出来ず、唯一残った逃げ場所…骨竜の体の下を潜りぬけようと体勢を低くしていた。そこへ突撃を急ストップさせたボネスがガクリと首を下げて前のめりの姿勢となって倒れこんでくる。そして… GOOOOOOON!! 頭上で鈍く重い音が響き渡る。無謀にもボネスの体を押し留めようと頭上に掲げたロッドを通じて衝撃がテンマの体全体に伝わってきた。テンマのほんの僅か手前で踏みとどまったボネスはそのまま勢い良くテンマのロッドに顔面を衝突させてしまい、次の瞬間目を回しながらズシンと大地に崩れ落ちた。 ![]() ボネスの巨体が崩れ落ちるのとほぼ同時にゼロスはすたりと大地へと降り立った。そして振り向くと大地に伏せるボネスへと目を向けてボツリと呟いた。 「…どうにかなったか。このアクロイヤーがドジなお陰で助かったな…」 実際のところ、突撃のようなリスクのある攻撃をせずに力任せのごり押しでこられた方が余程厄介であった。だがこの突撃骨竜戦車と化して凶戦士となったボネスにはその判断能力が失われている。ある意味、それがボネス最大の弱点と言えるだろう。もしこの強力なパワーに知恵も備わっていたら…戦いの結果は違っていたかもしれない。 ![]() 「ふ、ふ、ふざけんなーっ! 一歩間違えたら俺がペシャンコになってただろーっ! 打ち合わせも無く無茶苦茶な事するんじゃなーいっ!」 ボネスとの戦いをクールに振り返っていたゼロスにテンマのいきり立った大声が浴びせ掛けられる。こちらは一歩間違えれば言葉通りに潰されていたのかもしれないから興奮がまだ冷め遣っていない。そして猛然と立ち上がるとゼロスへとくって掛かる。 ![]() 「…あの状況で打ち合わせなんかしてる暇は無いだろう。オマエの望みどおりに協力して戦ったんだ。何の文句がある?」 「ああいうのは協力って言わないだろっ。出たとこ勝負のいい加減じゃないかっ!」 「それなりの目算はあった。あの局面ではリスクは仕方無い。それより今のうちに奴を始末するぞ」 「だ~っ! だから駄目だって言ってるだろっ。アイツは捕まえて本部に移送するんだよっ」 「まだそんな事言ってるのか」 「ゼロスこそまだそんな事言うのかよっ」 そうしてまたいつものように繰り広げられる二人の諍い。それは本部からの応援が到着するまで、延々と森の中に響き渡ったという…。 ・・・・・・・・・・ 本日はアカツキの事件簿・劇場版「二大アクロイヤー軍団進撃(シャングリラSIDE)」8…ゼロス&テンマvsボネスくんとの戦い決着編です。相変わらずアクションシーンの描写がどうにも上手くいかず、淡白な展開なってしまってないかと反省しております。ここらへんは要修行ですねー; 次回は遂に劇場版最終回。アカツキとスコールとの決着の行方は果たしてどのような結果に? 最終回は来週水曜日に更新予定です。お楽しみにー。 スポンサーサイト
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この記事のコメントうはー写真がカッコエーwwキャラもカッコイイのですが写真を見てると関心します
ゼロスとテンマのコンビがいいですなぁ ゼロスとテンマの凸凹コンビっぷりが良いですね~。ケンカばかりしてるようで決める時は決める、ってのはやっぱバディものの王道ですよね!何かテンマ君の普段の苦労が見えるようでグです(笑)。
にしてもボネスは元がほねほねザウルスだに、パワーアップしてもファンシーですねぇ(汗)。 ポチ! ボ、ボネスがこんな形態になるなんて!!
圧倒的不利な状況かと思いきや息もピッタリの見事なコンビネーションで敵を倒すゼロス君&テンマ君が素敵でした(^^) 喧嘩するほどなんとやら・・・ですね(笑) ボネスの頭を受け止めるテンマ君の画像がコミカルで良い感じです♪ 次回はいよいよ大ボスとの闘い! 楽しみにしています(^^)/ポチッ! テンマくんあやうく捨て駒になるとこだった・・・(汗)
とうとうボネスも倒され残るはスコールのみですね!圧倒的な戦闘能力のスコールに対してアカツキくんはどう戦うのか。次回も楽しみにしてますーー。 なんだかんだ、いいコンビですねぇ。この二人!
今回、ボネちゃんの巨大感がナイス! 次はいよいよ アカツキVSスコール!緊迫の 展開の続きが…!期待してます!
2009-01-24 Sat 18:29 | URL | 六畳一間 #WzzJX4NY[ 編集]
巨大メカ同士の戦闘から、肉弾戦、怪物との戦いになり、盛りだくさんな展開で楽しんでいます。スゴイ!
次回も期待しています! 纏めコメントご容赦ください;
>カメレオンさん 写真は合成を受け持ってくれたmisodrillさんのお陰もあって迫力なものになりました。ゼロスとテンマ、これからも活躍させたいですね。 >misodrillさん 拍手有難う御座いますー。意外とお調子者のテンマに、我が道をいくゼロス。結構はまってるコンビですw ボネスくん、迫力あるのにどこかしら愛嬌出ますよね、この姿w >龍牙さん 拍手有難う御座いますっ。ボネスくんの三段階変形が活用できて良かったです。コミカル画像はmisodrillさんがやってくれたのですが面白かったので使わせて戴きましたw >エジソンさん テンマ、一歩間違えれば確かに捨て駒…w 次回は大物アクロイヤー相手にアカツキの大勝負です。お楽しみにー。 >六畳さん 何気にコンビで活躍させる機会が無かったので今回でそれが出来て良かったです。次回最終回、決着を楽しんでいただきたいですー。 >maruoさん 劇場版って事で色々盛り込んでみましたけど中々文才がついていかず…これからも要精進していきたいですっ。
2009-01-26 Mon 18:47 | URL | ビンテージ #3fSe.YNE[ 編集]
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