ミクロの百日間戦争

ミクロマンやそれにマッチする小物類のレビューなどをつらつらと…

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アカツキの事件簿・劇場版「二大アクロイヤー軍団進撃(シャングリラSIDE)」7

アカツキvsスコール

*前回の話はコチラとなります。
*『二大アクロイヤー軍団進撃』(全九話)はmisodrillさんの「玩具劇場ガンバランス」様とのコラボストーリーとなっております。ホタルミSIDEの話はコチラとなります。

ミッションフォースのメンバー・ゼロスとテンマがアクロボネスと激しく戦っている頃、AT-TEによって半壊した街から一つの人影が離れようとしていた。全身を影のように黒い外套に身を包んだその者は、誰に見られる事も無くひっそりと歩いていく…。

コツコツと杖を突く音を響かせながら、避難が進み無人となった街の一角を歩んでいく黒い人影。フードを深く被ったその者の表情は外から伺い知る事は難しい。その誰も覗く事の出来ないフードの奥底で、その人影は先程までの様子を思い返してじっくりと思考に耽っていた。

(…どうやらボネスに追っ手が掛かったようだな。追っ手の実力の程は判らぬが、場合によっては仕留められるか…。それも仕方あるまい。所詮あやつは捨て駒も同然…)

高台へと上がる階段を踏みしめながら冷徹な思考を続ける黒い人影。それは階段を登る途中で一度振り返り街へと目を向ける。町のあちこちに破壊の爪痕を垣間見る事が出来るが、予定していたものよりもかなりの小規模。それは指揮を執っていたボネスの無能さもあるのであろうが、それ以上にこの街を警備する者たちの対処が迅速であった事を物語っている。

(元よりしくじるのが計算のうちであったとはいえ…この程度の破壊では成果というには程遠いな。やはりツマラヌ策を弄するより、正面から敵とぶつかり捻り潰す方が性に合っておるわ…)

アカツキvsスコール2

そんな思考を繰り返しながら階段を登りきろうとした先。そこに『彼』は待っていた。手には長い銃身で知られるミッションフォース専用の特殊武器・パルサーショット…それを彼専用に調整したバントラインSP。そのバントラインを肩に引っ掛けるようにして持つ男は、階段を上がってくる人影をそこで待ち構えていた。

「…………」

その男には見覚えがあった。先程まではAT-TEの制圧の為に奮闘していた筈である。その者が何故、先回りをするかのようにそこで待ち構えているのかが判らない。判らないが…特に気に留める必要も無い。黒い人影はそのままコツコツと澱む事無き足運びで階段を登りきると、そこで二人は正面から対峙をする。

アカツキvsスコール3

「よう、大将。シャングリラ見物はどうだったい?」

シャングリラを一望出来る高台…そこに現れた黒フードの人影に対して俺は声を掛ける。AT-TEが騒ぎを起こした現場で一瞬だが確かに見かけたその姿。その時感じた強いプレッシャーは間違いなくこの男が事件に関わっている事を教えてくれた。

「フン、そこそこ楽しめたといったところか。もう少し派手な祭りならば尚良かったのだがな」

聊かも臆する事無く答える相手。この口振りからしても…やはりコイツは事件に関与しているのは間違いない。それどころかフード越しにもビンビンに伝わってくるこの気配…末端の連中とは比べられるものじゃない。俺の予想が間違っていなければコイツは…

アカツキvsスコール4

「そうかい…。それじゃそろそろ祭り見物のお代を頂戴しようか。XANINの、頭領さんよ」

確信をこめて放った俺の言葉が舌鋒鋭く奴に突き刺さる。

その時、一陣の風がふわりとそいつのフードを捲りあげていった。闇に閉ざされたそのフードの奥から現れたのはバイザーに覆われた髑髏のような風貌。かつて全世界を恐怖の淵に陥れた最凶の集団・アクロイヤーXのリーダーにて、現在は忍者軍団XANINの頭領…骸忍スコール

アカツキvsスコール5

「ほう。俺がXANINの頭領だと…骸忍スコールだと判っていながら、たった一人で俺の前に立ったのか。呆れ返った傲慢さだな」

「へっ…そっちこそ、お供も連れずに一人でノコノコ乗り込んでくるとは随分と俺たちをナメてくれるじゃねーか。そういや自慢の鎧はどうしたんだ?」

思いがけずに出会ってしまった大物アクロイヤーを前に、俺は半ば虚勢を張るようにしながら言葉を返す。ミクロ兵器戦争時代にはかのマスターフォースやマシンフォース達と渡り合い、アクロファントムによって異次元に吹き飛ばされたものの、その事が無ければ敗北を知らぬままであった筈である凶悪なアクロイヤー。

それ程の強敵と対峙した俺は胸の内の勇気を総動員すると、奴に対して一歩引かぬようにとぐっと睨みつけた。

アカツキvsスコール6

「祭りの見物に、鎧など無粋な物は要るまいて。貴様ら如き我が身一つで充分よ。さて小童…この俺の前に立ち塞がった事がどれだけ重い代価を支払う事になるか、じっくりと教えてくれよう…」

殺気を膨らませつつ構えた奴の両腕にはいつの間にか鋭利な槍状の武器が備え付けられている。腰を落として力を溜めたその構えは今にも飛び掛ってきそうな肉食獣のソレを彷彿させる。俺はバントラインを白兵戦モードに握るとスコールを迎え撃とうと構えた。

空気がまるで質量をもったかのように俺に圧し掛かってくる。それが奴から放たれた殺気のなせる事なのを肌で感じながら、そのプレッシャーを押し返そうと裂帛の気合を放つ。

「ツケを支払うのはオマエの方だって言ってるだろ…。この街を、俺たちのシャングリラを、ここまで虚仮にしてくれたんだ…その代償はきっちりと払って貰うぜっ。かかって来な!」

アカツキvsスコール7

「ケシャーッ!」

怪鳥のような咆哮。俺の声を引き金としたかのようにスコールは跳躍し、両手の槍を煌かせながら空を駆けてくる。瞬時にして迫り来る黒い凶風。その勢いは早く、瞬間、俺の体も突き動かされるように動いていく。一対の槍を身を捻って交わそうとしながら、奴の勢いに負けぬようにとこちらから懐へと飛び込んでいった。

アカツキvsスコール8

風を裂く音を響かせながら、俺の両脇を鋭い槍先がすり抜けていく。顔面を狙った片方の槍先はバントラインと左腕の交差させた上を滑らせるように逸らしてゆき、どてっ腹を貫こうと狙って突き出されたもう片方の槍は身を捻って避けようとするが…交わしきれずに腹の皮を持っていかれそうになる。それを喰い止めたのは単に新型のテックスキンのお陰である。

そのままギリギリと拮抗した状態で奴と間近で睨みあう俺たち。こうして組み合っただけでも並のアクロイヤーとは一線を隔するパワーを感じる。長期戦となるとこのパワーに圧倒される可能性が高い…真っ向勝負で打ち合い続けるのは拙い。

「…流石にデカイ口を叩くだけの事はあって少しは出来るようだな。まぁ俺も久々に体を動かすのだ…初太刀で決められる相手では戦い甲斐が無いというもの。精々俺を楽しませる為に足掻いて貰おうとするか」

一方、奴は全くの余裕の様子。当然だ…。かつてのアクロスコールですら俺が太刀打ち出来る相手かは判らないぐらいだというのに、今目の前に居るのはアクロファントムによって送られた異次元より地獄の生還果たした『骸忍スコール』。生半可な相手では無いのは覚悟の上だ。俺は奴を突き飛ばすようにして間合いを放つと今度はこちらから打って出る。

アカツキの事件簿

ガキッ!

再び噛み合う互いの得物。弧を描いて奴に襲い掛かったバントラインは火花を散らしながらスコールの槍で受け止められる。

…この手の白兵戦は訓練過程できちんと行っているし、俺が学んだ流派のクラヴ・マガにもナイフコンバットは含まれている。しかし射撃をメインに習熟してきた俺にはジンほどに卓越した剣の技術は無い。その事を今更後悔するように歯噛みすると何とか間合いを離そうとする俺だが、それを容易く許してくれるような相手では無い。

アカツキvsスコール10

そして互いの位置と攻守が目まぐるしく変わり、奴が繰り出した双槍を大きく間合いを離して避けたところで俺はバントラインを持ち返る。この距離ならば得意の銃撃戦に持ち込めるっ! 
そう刹那に判断した時には俺の指は既にトリガーを引いており、蒼の光条がスコール目掛けて撃ち出されるが…

「フッ!」

貫いたのは外套だけ…。機敏に跳ねながら光線を避けるスコールを捉えるのは至難の技のようだ。そんな俺の焦りを感じ取っていたのだろう。スコールは不敵な笑みで俺を見据えている。俺は慎重に奴との距離を取りながら頭をフル回転させて状況の打破を図っていた。

(このままじゃ拙いぜ…。どうする? どこに奴を打ち崩す隙があるっ?)

・・・・・・・・・・

本日はアカツキの事件簿・劇場版「二大アクロイヤー軍団進撃(シャングリラSIDE)」7です。最終的には全九話という形になりましたw 残る二話…アカツキvsスコールと、ゼロス・テンマvsアクロボネスとの対決の行方となりますが、最後までお付き合いして戴ければ幸いですー。
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フォトストーリー | コメント:6 | トラックバック:0 |
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この記事のコメント

終にボスキャラ登場ですね!近接戦闘ではアクロイヤー有利というのは伝統ですね。アカツキ、ピンチです!
こちらも今晩UPします!
ポチ!
2009-01-14 Wed 16:49 | URL | misodrill #-[ 編集]
おお…アカツキ君、とんでもない相手に一対一で
立ち回りですね~。こりゃ緊迫感あるわ!
主人公と強敵の一騎打ちは燃えるな~!
2009-01-14 Wed 22:16 | URL | 六畳一間 #WzzJX4NY[ 編集]
待ってましたよ~(^^)
遂に敵の総大将との対決ですね!
圧倒的強さを誇るスコール相手にアカツキ君がどう立ち向かうのか?次回も楽しみです♪
ポチッ!
2009-01-14 Wed 22:20 | URL | 龍牙 #-[ 編集]
>misodrillさん

拍手有難う御座いますー。

遂にスコールとの対決ですっ。ビンテージのイメージの中でアクロイヤーは初期の方ほど強いイメージがあるんですよねぇ。その中でもスコールの強いイメージはピカイチなので、アカツキも苦戦しておりますw
2009-01-15 Thu 19:56 | URL | ビンテージ #3fSe.YNE[ 編集]
>六畳さん

やっぱり強敵との一騎打ちは燃えますよねー。接近戦では完全に相手に分があるので、それをどうアカツキが打破するのか…決着をお楽しみにw
2009-01-15 Thu 19:59 | URL | ビンテージ #3fSe.YNE[ 編集]
>龍牙さん

拍手有難う御座いますっ。

スコールが視察に来る事はホタルミSIDEで匂わされていましたが、遂にアカツキと激突です。二箇所で行われているアクロイヤーとの対決をお楽しみにしてください♪
2009-01-15 Thu 20:00 | URL | ビンテージ #3fSe.YNE[ 編集]

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