ミクロの百日間戦争

ミクロマンやそれにマッチする小物類のレビューなどをつらつらと…

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アカツキの事件簿コラボSP「CROSS×MISSON」4

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*前回はコチラから。
*今回のストーリーはmisodrillさんの「玩具劇場ガンバランス」様とのコラボストーリーとなっております。そちらも合わせてお楽しみください。ホタルミSIDEの話はコチラとなります。

アクロデウスと交戦するディーンと、実験体203号と遭遇したナギサニア・ニア。両者は一瞬の交錯を見せた後、互いの相手が入れ替わる結果になる。そしてディーンは本来の標的を追い、事件はシャングリラへと波及してくる…。

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シャングリラ基地を飛び出した俺はオートバジンを駆って、いつもの巡回ルートをパトロールしていた。現在のシャングリラは今のところ平穏…とは言ってもそれはシャングリラなりの平穏といったところで、小さな事件は無数に起きているし、密輸やアクロソーマの流布などの厄介な事件も後が断たない。俺はそうした街中に潜む悪の芽をつぶさに見つけようと目を凝らしながら午前のパトロールを行っていた。

そうして街中の巡回を続け、信号待ちで停まっていた時である。隣に一台のバイクが停まり、俺は思わずまじまじと目を瞠ってしまった。乗っているのは赤いジャケットを着たサングラスの男。精悍なその横顔は筋者のような気配を感じさせるが、それよりも目に止まったのは乗っているバイクのほうである。

その車体には左右にはガトリングらしきものが取り付けられており、前部にも機関銃のようなものが備え付けられている。どう見ても武装過多のシロモノだ。バイクというより、寧ろ機動兵器といった方が正しそうだ。

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「お、おい。ちょっと待った!」

「………」

俺は慌ててバイクから降りると、赤いジャケットの男を呼び止める。唐突に呼び止められた形になる男は無言のままいぶかしげにこちらを一瞥したので、俺は懐からミッションフォースのライセンスパスを取り出して提示した。所謂職務質問ってやつだ。

「すまないが名前と職業、それからこの街の住民じゃない場合はシャングリラへの来訪目的を教えて貰いたい。それと、オマエさんの乗っているこのバイク、随分と過剰に武装してるみたいなんだが…」

「……ディーン。バウンティハンター。この街には仕事で来た。こいつは商売道具の一つだ…許可も取ってある」

「バウンティハンター? 確認するので登録ナンバーを頼む」

「BHA266ML98」

澱む事無く答えたナンバーを本部に照会してみると程無くして返答が返ってくる。ミクロマン・ディーン…フリーランスのA級バウンティハンター。バイクの方も届け出は出ているし、とりあえずは問題ない。だが一応この街の規則を伝えておく必要がある。

「OK、本部に照会が取れた。呼び止めて済まなかったな。ただ、許可を取ってあるとはいえこの種の兵装がこの街で持ち込めるのはランクC以下…ゼネラルセキュリティゾーンまでだ。その事は注意しといてくれ」

「……ああ」

シャングリラの治安はエリアごとにランクが設定されており、各種官庁が置かれる行政エリアやエネルギー施設などが置かれるプライマリーセキュリティゾーン(第1級保安区) M.I.C.R基地、商業エリア、ビジネス街、中心部に近い住宅エリアなどで形成されるセカンダリーセキュリティゾーン(第2級保安区) 外周部寄りの住宅エリアや工業エリア、港湾エリアなどを含んだゼネラルセキュリティゾーン(一般保安区) そして旧市街エリアなどのダウンタウンが広がる地域・ホワイトゾーン(再開発予定区)という具合に分かれている。余談だが都市部としては設定されていないが無許可で人が住み着いてしまった外周部や地下坑道などはアンバーゾーンと呼ばれている。

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「ところで賞金稼ぎが仕事で来たって事は当然賞金首を追いかけてって事だよな。まさかヤバいヤツでもシャングリラに入り込んだってのか?」

「仕事の内容をベラベラ話す趣味は無い…用件は済んだな?」

「あ、おいっ」

俺の最後の問い掛けには答えず、赤いジャケットの男―ディーンは行ってしまう。確かに聞きたい事は聞いたし、伝えた事は伝えたんだが、それにしてもアイツが追いかけているターゲットが何者なのか気になる…厄介な事件など起きないと良いんだが。とはいえ正統な理由も無く後を追い掛け回す訳にもいかず、俺は走り去るディーンの背を見送ると、再びバイクに跨りパトロールを再開させた。

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そうして俺は旧市街地へ向けてパトロールを続けていると、予想通り聖ソロモン教会近くでアレンさんを見つける事が出来た。恐らくシスター・エマと会っていたのだろう。丁度車に乗り込もうとしていたアレンさんも俺のバイクが近づいてきた事に気付くとこちらに顔を向ける。

「アカツキか」

「やっぱこっちに来てたんすね。なんか収穫ありました?」

「ウム…やはり薬の蔓延が活発になっているようだ。被害者が増えてきている」

「先日のザクロの一件のように、素人を抱え込んでまでばら撒いてるくらいですからね。売人が一人二人死のうが捕まろうが、連中はまた新しい売人を立てるだけ…イタチごっこなのが痛いすね」

「アクロソーマは外部から持ち込まれているものではなく、この街で生産されていると見て間違い無い。ならばどうにかして生産プラントを抑えたいところだが…。その件に関しては他セクションも動いている。俺達は水際でくい止める為にも売人を一人一人摘発していくしかあるまい。例えイタチごっことなろうとな」

「そうですね…了解っす! んじゃ、まずは港湾ブロックの辺りでも…」

―♪♪♪―♪♪♪―♪♪♪―

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会話の最中、突然電子音が鳴る。それは携帯への着信だったようで、懐から取り出したアレンさんが電話に向かって話し掛ける。

「アレンだ」

『オルガです。市民から旧市街区・聖ソロモン教会近辺で不審な人物を目撃したという通報が入りました。形状し難い外見をしていたそうで、両手に刃物のようなものを持っていたように見えたとの事です。これから確認に向かおうと思うのですが』

「いや、丁度俺とアカツキがその教会近くにいる。至急確認してくるとしよう。応援が必要な場合はまた連絡する」

『了解しました』

「…教会に何かあったんすか?」

会話を終えて携帯をポケットにしまうアレンさんに問い掛ける。先程の会話から察するに何か緊急事態が起きたのかもしれない。そしてアレンさんから通報の話を聞くと、俺達は急いで聖ソロモン教会へと向かった。

1

現場に到着すると白と水色のテックスキンのミクロレディが、しきりに教会の様子を伺っていた。どうやら彼女が通報してきた人物らしい。俺達は彼女に話を聞こうと近づいていくと、先に彼女の方から声を掛けられた。

「あ、あの、警察の方ですか?」

「ミッションフォースのアレンです。貴方が通報されてきた…?」

「は、はいっ。10分くらい前なんですけど、この辺りをフラフラしたり、うずくまったりしていた変な人がいて…。手に刃物みたいなものも持っていましたし、怖くなって…。電話をする為にちょっと目を離していたらいなくなってしまったんですけど、もしかして教会の中に入っていったんじゃ…」

「そうですか、判りました。後は我々が確認してみます」

「宜しくお願いしますっ」

深々と頭を下げて立ち去る通報者の少女を見送ると、アレンさんと顔を見合わせる。そしてアレンさんが頷くのを受けて、俺は静かに教会の入り口へと近づいていった。

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通報者の話した内容を聞いた印象では、先程アレンさんと交わした話もあるし、もしやアクロソーマ中毒者が危険な状態のままウロついているのだろうか? だとすると被害が出ないうちに取り押さえないと拙い…。

そんな事を考えながら教会入り口まで辿り付くと、中から怒声のようなものが響いてくる。間違い無くシスター以外の誰かが居る。耳をそばだててみるが言葉の内容までは聞き取る事は出来ない。俺は物音を立てぬように気をつけながら僅かに扉を開けてみると中を覗き込んだ。

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「どうか落ち着いてください。ここは神の家です。貴方を脅かすものはありません。ですから落ち着いて話を…」

「う、うるさイ。近寄るナッ!」

「ですが貴方、怪我をされているではないですか。せめてその手当てだけでも…」

シスター・エマが誰かと口論をしている。アイツが通報にあった不審者か。この位置からはよく見えないが確かに手に刃物らしきものを所持しているのが見える。どういう状況か判らないがかなり激昂しているようだ。早いところ取り押さえないと拙いな…。

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俺は扉とヤツまでの距離、そしてヤツとシスター・エマまでの間合いを測ると、慎重に飛び込むタイミングを見計らう。見たところ飛び道具は持っていないようだし…いけるか? そして飛び込もうとしたまさにその時、一瞬の風のそよぎが扉の隙間から教会の中へと流れ込む。その僅かな空気の乱れに敏感に気付いた異形の生命体は振り返って誰何の声をあげる。

「ダ、誰ダッ!」

「チッ!」

「え……あ、アカツキさん?」

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不意を討つのに失敗した俺が教会へ踏み込むより早く、その異形の主は素早く身を翻すとシスター・エマの背後に回り彼女を盾にする。そして彼女に手の刃を突きつけると俺を外へと押し出すように扉へと迫ってきた。

「近寄るナッ! 誰も近寄るンじゃナイッ!」

シスター・エマを人質に取った相手が声高に俺達を威嚇をする。これが後に様々な意味で忘れられぬ事になる『実験体203号・教会立て篭もり事件』の始まりであった…。

{続}

漸くシャングリラパートの事件勃発である「CROSS×MISSON」第四話です。話の進みが遅くて申し訳ありません(汗)

実験体、それを追うディーンと、二人がシャングリラへとやってきたここからが立て篭もり事件の始まりです。このネタ自体はずっと前から考えてたもので、ディーンのキャラ紹介のエントリでも触れております。しかし今回は長丁場になりそうですね…。ここからは10日前後でUPしていきたいと思ってますが、残り恐らく…6話くらいでしょうか? なんとかそれくらいで収めたいと思っております(汗

本日はアカツキの事件簿コラボSP「CROSS×MISSON」4でした。
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この記事のコメント

おおー、なかなか刑事ドラマって感じになってきましたね。

今回も見所盛り沢山ですね。
 ・ディーンのモトタミ
 ・アカツキのRパス
 ・アレンさんのケータイ(帽子もグ)

いやいや、ストーリーといい、小道具といい流石です。

続きも早く観たいですね。
2010-03-08 Mon 01:59 | URL | Koduck #j5rAmYNA[ 編集]
ついにシャングリラ編ですね!
背景がいつもながら凝ってますね~。ガソリンスタンドはやっぱり汎用性高そう。
チョイ役の目撃者の娘さんが気になります(笑)。顔が見えないのがちと残念。
ポチ!
2010-03-08 Mon 21:58 | URL | misodrill #-[ 編集]
ついに事件と交わるシャングリラサイド。
前回の終わりから大人しくなると思いきやこう来ましたか!
この事態にアカツキ&アレンがどう立ち向かうのかが楽しみです。
2010-03-09 Tue 05:02 | URL | かるる~ #7qy4PQE2[ 編集]
>コダさん
刑事物としては立て篭もり事件は必須かなとw ディーンは自身がターミネーターっぽいのでバイクもこれにしましたw

>misodrillさん
拍手有難う御座いますー。チョイ役の娘は以前に作りかけて挫折した子です(涙) そのうち仕上げたいなーと思ってるのですが;

>かるる~さん
漸くシャングリラ側は事件の幕開けです。シスターを人質にとっての立て篭もり。MFがどう対応するか…楽しんでもらえるよう頑張りますー。
2010-03-09 Tue 17:57 | URL | ビンテージ #3fSe.YNE[ 編集]
確かにこのバイクは以前拝見した事がー、と思い出しつつ。
このバイクが教会に突っ込んで来かねないので心配です。

…そして「オボロの一件」という台詞が気になりますとも。
さりげない鬼蓮街とのコラボですよね。

実験体さんどうなるのかなぁと物凄く気になりつつ。
長丁場となるようですが、頑張って下さいませとーっ。
2010-03-10 Wed 01:03 | URL | YUKI #a.FsQ20E[ 編集]
>YUKIさん
ディーンもかなり無茶な性格なので、果たしてどんな手に出るのか…という感じですw あっ、オボロの部分は間違いです; そこはザクロでした(汗/修正致しました) 進みが遅くて申し訳ありませんが、最後までお付き合い戴けるよう頑張りますー。
2010-03-10 Wed 03:32 | URL | ビンテージ #3fSe.YNE[ 編集]

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