ミクロの百日間戦争

ミクロマンやそれにマッチする小物類のレビューなどをつらつらと…

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アカツキの事件簿コラボSP「CROSS×MISSON」7

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*前回はコチラから。
*今回のストーリーはmisodrillさんの「玩具劇場ガンバランス」様とのコラボストーリーとなっております。そちらも合わせてお楽しみください。ホタルミSIDEの話はコチラとなります。

教会に立て篭もった実験体203号は、シスター・エマの協力を得て、アレンを教会へと呼び出して事情を説明しようとする。一方教会の外でアカツキは基地司令に思わぬ制止を受けていた。そして賞金稼ぎのディーンは密かに教会へと潜入を目論み…。

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M.I.C.Rが関与している事態にも関わらず現場には一切情報が降りてこない事と、正規部隊では無く賞金稼ぎに依頼が回っているというこの状況。それに加えて基地司令からの横暴とも言える先程の命令。それらは俺の中で割り切れぬ感情をどんどんと膨らませていく。

そして俺の心に僅かな疑念が生じていた。今のこの状況は何かがおかしい…。その『何か』が何であるかまだ判っていないが、このまま只犯人を捕まえれば、本当に事件解決と言えるのだろうか? 何かこの事件には裏があるように思えて仕方ない…。しかしシスターの命が掛かっている以上、逮捕する事に躊躇いも戸惑いも許されぬのもまた事実。俺の中に芽生えた疑念は葛藤と焦燥を煽り立てていく。

そんな中、賞金稼ぎのディーンの姿が消えている事に気付いた時、俺は思わず教会へと向かって走り出した。背後から制止の声が聞こえるが構っていられない。僅かでもアイツから目を離すべきでは無かった。もし俺の予感通りならアイツは今頃…。

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一方、アレンは教会の中で実験体203号に纏わる過去をシスター・エマの口から聞かされていた。内容を吟味するようにじっと聞き入るアレンは、時折確認をするように問い返す以外は押し黙ったままである。そして彼女が全てほ話し終えた今も、彼の口は堅く閉ざされている。

「…今ノ話ガ、全てダ…。オマエ達は、信じナイだろうガナ…」

「そんな…アレンさんはちゃんと話を聞いてくださる方です。アレンさん、この方は助けを必要としています。どうか…信じてあげてください…」

口を開かぬ様子のアレンを見て、やはり信じられないだろうと絶望感を露にする203号。その彼の肩に手を添えながらシスター・エマも心配げな視線を送ってくる。しかしアレンはそのまま暫し黙り込んでしまう。

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(辻褄は合っているな…。寧ろディーンから聞かされた内容よりも納得がいく…)

エマから聞かされた内容をゆっくりと咀嚼するようにこれまでの経緯と照らし合わせ、アレンが最終的に下した判断はそれであった。もしディーンの言う通り危険なアクロイヤーが施設から逃走したというのであれば、シャングリラに辿り付き、この教会までやってくるまでの間に相応の犠牲が既に出ている筈である。にも関わらずそれらの情報は一切こちらには聞かされていない。そもそも何故それ程に危険なアクロイヤーを生かしておいたのか? 更正の為に収監されていたとするならば警備も厳重である筈…。

しかも事件の性質を考えるのであれば秘匿性が高くなければならないにも関わらず、発生直後から外部の者である賞金稼ぎに事件の収拾を依頼している。それらが意味する事は何か――ディーンから聞いた話には虚偽が含まれている。そして実験体203号の言い分を聞けば、それらの疑問を補うような形で話に辻褄が通ってしまう。

(自らが行ってきた非合法の実験体が脱走した為に事件を闇に葬ろうという訳か…厄介な事この上無いな。このまま彼を逮捕したのでは秘密裏に始末される可能性すらある…。まずは彼の身の安全を確保し、しかるべきルートからその実験施設に対しての調査を働きかけさせるべきか…)

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「アレンさんっ!」

アレンさんが思案するのを実験体203号とシスター・エマは固唾を飲んで見守り、束の間教会に静寂の時が訪れる。その静寂を打ち破って中へ飛び込んだのが俺だった。突然の闖入者である俺に驚きの表情を隠せない三人。当然突入と勘違いしたのであろう203号はアレンさんを凝視しながら一つしかない大きな目を見開いて叫び声をあげる。

「ダ、ダマしたのカッ?!」

いきり立つ203号。しかし俺はソイツを一瞥だけすると、教会全体へと視線を走らせる。
そして次の瞬間、目まぐるしく事態が動き出した。

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パリーンッ!

硝子を打ち破る甲高い音が教会の天井近く…円形のステンドガラスから響くと、赤い衣服の男がそこから飛び出してくる。煌くガラスのシャワーを撒き散らしながら中空に身を踊りこませたソイツ―賞金稼ぎのディーンは落下しながらも手にした銃の先を標的である実験体203号へとピタリと向ける。

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「やらせねぇっ!」

咄嗟に手にしたバントラインの銃口を向けると中空に踊るディーンに向けて威嚇の一撃を放つ。既に203号に向けられていた銃口はそれにより僅かに逸れ、彼を掠めるように光線が迸る。直撃を免れた203号は悲鳴をあげて椅子の陰に転げ込んだ。その向こうではアレンさんもシスター・エマを庇うように縺れこんでいる。そして降り立ったディーンの銃と俺のバントラインの銃口がお互いを標的にするように向けられる。

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「チッ…。何故邪魔をする。言った筈だ…ソイツは俺の獲物だと」

「俺も言った筈だぜ…俺たちの街で好き勝手な真似をさせるつもりはねぇーってな。コイツは殺すんじゃない。確保するんだ!」

ガクガクと震える203号の前で俺たちの視線がバチバチと音を立てるようにして交じり合う。視界の端にその様子を捉えてみるとどう見てもコイツが凶悪なアクロイヤーなどとは思えはしない。基地司令の命令など関係無く、俺自身が納得する為にも、コイツは生かして確保して話を聞く必要があるようだ。

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「アカツキ、止めろ。それにディーンもだ。どうも今回の一件、色々と裏があるらしい。それを確認する為にも更なる調査が必要だろう。彼もこちらに協力してくれる姿勢だ。二人とも銃を下ろせ」

既に203号と接触して何らかの話を聞いたであろうアレンさんの指示も俺の考えと同じようだ。しかし…

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「…俺には関係無いな。俺にとっては依頼の遂行が全て。生死問わず…対象を捕獲または排除する事。ソイツは俺が連れて行く。さもなければ、ここで始末するだけだ」

ディーンは銃を下ろす様子は見せず強行な姿勢を見せる。どうあっても自分がケリをつけないと気が済まないらしい。だがここで彼を引き渡す訳にはいかない。俺もバントラインを下ろさずにその先をピタリとヤツに向けたまま強く言葉を叩き付ける。

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「ワリぃけどその依頼の方こそ俺達にとっちゃ関係ねーな。今この現場に赴いてるのはシャングリラMFである俺たちだ。別口の命令なんて知った事じゃねぇ。コイツは俺達が確保する…部外者はすっこんでろっ!」

一触即発の空気。最早問答は無用だとディーンの殺気が膨れ上がってくるのが判る。
そしてその殺気が頂点に膨れ上がった時、教会に二発の銃声が再び木霊した…。

{続}

気がつけばもう10月……様々な諸事情があったとはいえ、既にコラボ相手のmisodrillさんは次のシリーズを完結せているにも関わらず、今日で漸く第7話がUPのアカツキの事件簿で御座います; 7月にブログを一時休止させていた時の出来事が未だに尾を引いてまして、心身共に疲弊していて更新が遅れがちになっています。どうにか遠からぬ内に完結させようと思いますのでどうか末永い目でお付き合い宜しくお願い致します。

本日はアカツキの事件簿コラボSP「CROSS×MISSON」7でした。
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この記事のコメント

おー!!ついに再開ですね!待ってました!
ディーンが丸窓から突入して・・・・・からのシーンが素晴しいです。やっぱりこういう立体感のある演出はセット撮影ならではですね。
ウチはもう置き場所が限界で、一部オモチャ処分したりしてる状態なので、新しいセット購入はかなり厳しいのですが、こういうの見るとやっぱ良いなぁ、と思ってしまいます。

ブログは所詮趣味ですから、出来るペースで続けるのが一番だと思いますよ。一番いけないのはそれが「義務」になっちゃうことだと思いますし。
ポチ!
2010-10-02 Sat 16:20 | URL | misodrill #-[ 編集]
>misodrillさん
拍手有難う御座いますー。本当そう言ってくださると助かります; 日本のフィギュアの主流がfigmaやリボサイズになろうと、やっぱりビンテージにとって一番しっくりくるのはベーシックフィギュアサイズで、1/18サイズだからこその豊富なプレイセットや乗り物、小物類と合わせられるのが楽しいんですよねぇ(ミクロの場合、加えて可動の優秀さとオリミク作りの楽しさがありますが)
2010-10-02 Sat 18:52 | URL | ビンテージ #3fSe.YNE[ 編集]
おぉお・・・何という大迫力!!!
ビンテージさんのフォトストーリーはいつも迫力があって凄いぜ!いつも楽しく見させてもらってますよ。僕には何があったかわかりませんがビンテージさんが出来るペースでやって下さい。

misodrillさんも言ってるように趣味でありますし、いつ更新しようがビンテージさんの自由ですし。
いつも楽しみにしてます。ガンバレ!
2010-10-02 Sat 22:40 | URL | セブンス #-[ 編集]
>セブンスさん
ちょっと今年は色々とありまして…お気遣い有難う御座いますーっ。今回のシーンはこのディーンの飛び込みと教会での対決ってのがやりたかった為に作ったような話ですw
2010-10-04 Mon 18:08 | URL | ビンテージ #3fSe.YNE[ 編集]

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