ミクロの百日間戦争

ミクロマンやそれにマッチする小物類のレビューなどをつらつらと…

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アカツキの事件簿コラボSP「CROSS×MISSON」8

1

*前回はコチラから。
*今回のストーリーはmisodrillさんの「玩具劇場ガンバランス」様とのコラボストーリーとなっております。そちらも合わせてお楽しみください。ホタルミSIDEの話はコチラとなります。

事件の背後に潜む闇に気づいたアレン。一方、アカツキは賞金稼ぎ・ディーンの姿が無い事に気づき、教会へと飛び込んでいく。対峙する二人…。そして二発の銃弾が木霊した。

2

「今のは…」

「銃声っ?!」

「二発鳴ったトンッ!」

教会の外で状況を伺いながら待機していたオルガ、ミサリー、ディートンの三人は突如鳴り響いた銃声に驚きの表情を見せる。銃声は二発。直後また二発の銃声が響く。内部で銃撃戦が行われている事は間違いない。立てこもり犯は火器も所持していたのだろうか? 最早状況は一刻の猶予もならぬと判断したオルガはマシンガンを携えつつ走り出す。

「突入します。犯人が飛び出してくる可能性もありますからお二人にはバックアップをお願いします」

「わ、わかったトン!」

「気をつけてですぅ~っ」

3

ガチガチと噛み合いながら、天井に向かって銃弾を放った二つの拳銃。203号を撃とうとしたディーンの銃を俺が咄嗟に跳ね上げた結果だ。危ない…コイツ、本気に203号を殺すつもりだ。躊躇無い殺意にゾクリとしたものを感じながら、俺はシスター・エマを背中に庇いながら事態を見守るアレンさんと視線を合わせると僅かに顎を落として頷いてみせる。

5

「おい、203号っ。アレンさんたちと一緒に逃げろ!」

「ナ、ナんデ…」

「俺だってわかんねーよ。オマエの事情も、コイツを差し向けた連中の裏事情も、何もかもわかんねー。けど、わかんねーからこそ、真実を知るまで迂闊な事は出来ない。こんな状況で、オマエを殺させる訳にはいかねーんだよ!」

背中越しに投げ付けた言葉に、たたでさえデカい一つ目を大きく見開きながら驚きの表情を見せる203号。だが俺はそんなヤツの様子を伺う余裕などもなく、ディーンと揉み合いながら必死に食い止めるので精一杯だった。

4

「すまん、アカツキ…ここは任せたぞ」

「ええ、コイツは俺が食い止めておきますから、ソイツの事よろしくお願いしますっ」

シスター・エマと203号を伴いながらアレンさんが教会の母屋に向かって走り抜けていく。俺はディーンと体を入れ替えるようにして、ヤツの追撃を阻止するように牽制し続けた。

「…どけ」

「どかねーって言ってんだろ。悪いが公務執行妨害ってことで、オマエを取り押さえさせて貰うぜ」

「…ふざけた事を。やれるものなら、やってみろ」

アレンさん達が脱出した事を背中に感じたほんの僅かな瞬間、俺に油断が生じたのだろうか。ディーンの裂帛の気合と共に腕を跳ね除けた勢いで床に叩き伏せられてしまう。

5

叩きつけられた衝撃が背中に入り、呼吸が圧迫される事で思わず咽てしまう。慌てて体を起こそうとするが、その時は既に遅く、ディーンの手にした大型拳銃の銃口が俺に向かって突きつけられていた。牽制や威嚇の意思など無い。先程から俺の頭の中ではけたたましく鳴るサイレンのように『アウェーネス』が死の予感を告げている。どうやらヤツは賞金首を狩る為ならば、どんな障害であっても力尽くで排除するらしい…。

6

「アカツキさん、無事で……止まりなさいっ!

その死の予感を薄らげてくれたのは飛び込んできたオルガの一声だった。今、現場に踏み込んできたばかりの彼女に現状は理解するのは難しいだろうが、それでもディーンが俺に銃を向けているのを見てすぐさま銃を向けた。だが俺に対しての死の予感が薄まったのならヤツの敵意はどこへ向けられるのだろうか。それが直ぐにオルガに対してだと感じ取ると俺の体は弾かれるように立ち上がった。

1

ウォォッ!

雄叫びと共にディーンの懐に飛び込むと、体ごとぶつかる勢いで肘を繰り出す。ガツリと鈍い音を立てながらヤツの腹を捉えた一撃に流石の賞金稼ぎも苦悶の表情を浮かべる。踏鞴を踏んで窓際まで弾き飛ばされたディーンから視線は離さずに、俺はオルガに向かって声を飛ばした。

「コッチは俺一人でいいっ。それより母屋にアレンさん達が向かった筈だ。オルガはそっちのフォローを頼む!」

「……判りました。どうか、お気をつけて」

ほんの一瞬、躊躇いの間を感じさせたがオルガは頷きを見せると踵を返して母屋に向かう。さっきの失態を見られたからにはオルガが迷う気持ちも理解出来るが、ここは素直に指示に従ってくれて助かった。だが意識の矛先がオルガに向かった事で俺はディーンが呟いた小さな言葉は聞き逃してしまっていた。

2

この場に座標固定…障害になるものがあれば排除しつつ、全速力で来い





3

「…大した猟犬ぶりだ。どうやら賞金を掛けた相手は事実を明るみに出さない為に、どんな手段でも取るつもりのようだな…」

教会の母屋へと避難してきたアレンは、内心に渦巻く不安を毛筋ほども感じさせぬ冷静な声音で現状を振り返った。アカツキの事が心配ではあるが、幸い銃声は聞こえてこない。今は相棒を信じるしかないだろう。

「ヤハり…アイツかラ逃ゲるナンテ…」

「駄目です! 諦めてはいけませんっ」

傍らでは諦観を強く滲ませる203号をシスターが必死に勇気付けている。最早猶予の時間は無い。一刻も早く次の行動を決めて動き出さねば。アカツキもいつまでもあの賞金稼ぎを喰い止めるのは難しい筈…。

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「…二人とも聞いてくれ。どうやら203号の安全を確保するにはシャングリラを脱出するしかなさそうだ。シャングリラMFで保護しようにも現状ではM.I.C.Rもどこまで信用出来るか怪しい状況だからな」

「デも、ココを離レても行ク場所ナんテ…」

「…俺に考えがある。鬼蓮街に向かおうと思う」

「………! マ、マた、あノ街に戻ルのカ?! 駄目ダ…アノ街にハ…」

追っ手がいる。そう続けようとした瞬間、203号は口を噤んだ。脳裏にあるのは一人の少女の顔。この忌まわしい己の異形に怯え、その事を悔やみ、そして涙してくれた少女…。最後に見た時、彼女は身を挺して己を庇ってくれた。彼女の事を思い出した時、203号はそれ以上言葉を続ける事は出来なかった。

「……危険は承知の上だ。だがM.I.C.Rも標的が通過した街に直ぐ引き返すとは予測していないだろう。そしてあの街だけがアジアで唯一M.I.C.Rの直接干渉を跳ね除けている。あの街にならば護り屋もいる…。兎に角203号の安全を確保しない限りには次の手が打てない。頼む、俺を信用して欲しい」

澱む事無い口調で真っ直ぐに己を見据えて語るアレンの表情に、あの少女やシスターと同じものを見た203号はゆっくりと覚悟を決めて頷いた。

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唐突にディーンの殺意が薄れ、こちらに向けていたヤツの銃口が外される。いぶかしげにその様子を伺う俺だったが、奴の口の端が薄く奇妙に歪んでいる事に気づいた。まるで威嚇する鮫のような顔…。その表情に強い違和感と悪寒を感じた次の瞬間、ソレは飛び込んできた。

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ガシャーンッ!!

突然、教会内に甲高い音が響き渡ると、色とりどりのガラスの雨が俺に向かって降り注いだ。慌てて身を庇う俺の目に飛び込んできたのは、ディーンの乗っていたあの武装バイクの姿。主の無いまま動くその姿は自走する機能が備わっている事を物語っていた。

3

「悪いが俺の獲物はあくまでアイツただ一人。これ以上ここでオマエ相手に遊んでいる暇は無い…」

飛び込んできた武装バイクに跨ったディーンはそう捨て台詞を残すと、悲鳴にも似たエンジンノイズと黒煙だけ撒き散らしながら一目散に教会の外に向かって走り出した。恐らくはアレンさん達を追走するつもりなのだろう。それだけは…喰い止めなくては。

4

「チッ…あのやろーっ。ぜってー逃がさねーからな。オートバジン! 直ぐに来てくれ!!」

{続}

ふぅ…。前回アップしたのは2010年の10月。もう直ぐ二年ですよ、二年。最早言い訳の仕様の無い状態ですので言い訳しません(と言いつつ方々に土下座。トホホ) とりあえず後二回くらいで完結すると思うのですが…。な、なんとか年内には終わらせたいと思います。

本日はアカツキの事件簿コラボSP「CROSS×MISSON」8でした。
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この記事のコメント

おー、ついに再開ですね!
絡み合うそれぞれの思惑が深いです!ディーンさん思ったよりヤバい人だ(笑)。
背景も相変わらず手が掛かってますねー。この流れだと次回はバイクチェイス!?
ポチ!
2012-08-04 Sat 14:44 | URL | misodrill #-[ 編集]
>misodrillさん
本当もー、間を空けすぎて申し訳ない限りです; ディーンは標的を捉える事にかけてはかなり偏執的かもしれません。次回は…バイクチェイスというか、バイクアタック?(笑
2012-08-06 Mon 15:31 | URL | ビンテージ #3fSe.YNE[ 編集]

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